長野オリンピック冬季大会記念1万円金貨

長野オリンピック冬季大会記念1万円金貨とは

長野オリンピック冬季大会記念1万円金貨は、平成10(1998)年2月に長野県で開催された第18回オリンピック冬季大会を記念して発行された記念貨幣です。日本国内において初めて額面以上の価格で販売された「プレミアム貨幣」としても知られています。この金貨は、平成9(1997)年2月から3次にわたるシリーズ発行が行われました。

発行の経緯と特徴

この金貨は、通常の流通貨幣とは異なり、額面金額を超える製造費用がかかるため、額面以上の価格で販売されました。これは、日本国内では初めての試みであり、記念貨幣の新たな価値を生み出すきっかけとなりました。すべてが「プルーフ貨幣セット」として発行されたコレクター向けの仕様となっています。

発行当時の入手方法と人気の高さ

この金貨は金融機関での引き換え販売は行われず、新聞などで告知を通じて購入希望者を募集する形で販売されました。購入希望者はハガキで申し込みを行い、抽選で当選した人のみが購入でき、その結果、当時の抽選倍率は57倍以上に達し、非常に入手困難な貨幣となりました。

金貨の仕様

直径:26mm

品位:金1,000(純金)

重さ:15.6g

デザインの特徴

長野オリンピック記念金貨は、3次発行にわたって異なるスポーツ競技を表面デザインに採用しました。

第1次発行(1997年2月):ジャンプ競技

第2次発行(1997年7月):フィギュアスケート

第3次発行(1998年1月):スピードスケート

裏面には共通のデザインとして、長野県の県花である「りんどう」が描かれ、地域のシンボルとしての意味を持たせています。

まとめ

長野オリンピック冬季大会記念1万円金貨は、日本初のプレミアム貨幣として注目を集め、その希少性と美しいデザインによって高い人気を誇りました。この記念貨幣は、スポーツの歴史を象徴するだけでなく、文化的な価値を持つアイテムとしても重要な存在であり続けています。

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