東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨




東日本大震災復興事業記念貨幣1万円金貨とは
2011年(平成23年)3月に発生した東日本大震災は、日本の歴史に残る未曾有の災害となりました。この震災からの復興を国民的な事業として広く支援する目的で発行された額面1万円の金貨です。
この金貨は、復興支援のために発行された「復興応援国債」の購入者に対して、一定の残高を保有している方へ贈呈されたものと、造幣局から通常販売された物があります。単なる記念品ではなく、国民の支援の証としての側面を持っています。
金貨の買取価格 (2025年4月30日時点)
¥236,588
金貨のデザイン
各回ごとに異なるテーマが採用された金貨の表面デザインは、震災の記憶と復興の希望を表現しています。
復興の進展と希望の象徴をテーマに構成されており、特に第2次以降の図柄は一般公募によって選ばれ、多くの人々の声が反映されています。

表面
- 第1次発行:復興特別地域の地図とハト
- 第2次発行:学校と鯉のぼり
- 第3次発行:復興特別区域の地図、折鶴、奇跡の一本松
- 第4次発行:豊かな自然と鳥
これらの図柄は、復興に向かう日本各地の姿や、子どもたちの未来への希望、自然との共生など、多様なメッセージが込められています。
裏面
4次すべての金貨の裏面には、**岩手県陸前高田市に唯一残った「奇跡の一本松」**と、希望を象徴する「ハト」が描かれています。これにより、「震災を乗り越える強さ」と「未来への平和と再生」が、全デザインを通して一貫して表現されています。
発行枚数と仕様

この記念金貨は、全てプルーフ貨幣として発行されました。発行枚数は45,000枚。
- 直径: 26.00mm
- 品位: 金1,000(純金)
- 量目: 15.6g
復興の象徴としての価値
この記念金貨は震災の記憶、復興の過程、そして未来への希望を後世に伝える貴重な文化財でもあります。それぞれの図柄に込められた深い意味を知ることで、この貨幣が持つ価値はさらに高まるでしょう。
金価格が高騰している理由
金(ゴールド)は、昔から「安全資産」として知られており、経済が不安定な時や、先行きが見えない時に多くの人が金を購入する傾向があります。ここ数年、金の価格が大きく上がった背景には、以下のいくつかの重要な出来事が関係しています。
インフレ。最近、世界中でインフレへの懸念が強まっています。インフレとは、モノやサービスの価格が全体的に上がり続ける状態のことです。インフレのタイミングで金に投資しておくと、モノの価格と同じように金の価格も上がりやすくなります。つまり、金を持っていることで、自分の資産をインフレによる価値下落から守ることができるのです。最近では、デフレ(モノの価格が下がる状態)にもかかわらず、金相場が上昇するケースも見られています。これは、単にインフレだけでなく、景気の悪化や不安感の高まりが影響しているためです。景気が悪くなると、企業の株価や国の信用が低下し、株や債券の価値が下がることがあります。そのようなとき、リスクの少ない資産として金が選ばれ、多くの人が金を買うため、結果として金の価格が上がるのです。
2020年に世界中で広がった新型コロナウイルスの影響。このウイルスによって、多くの国で経済活動が止まり、人の移動も制限されました。こうした中、株や不動産などの投資に不安を感じた人たちが、「金なら安心」と考えて、こぞって金を買うようになりました。金は、戦争や経済危機など「万が一のとき」に価値を保つと考えられているため、パンデミックのような大きな危機があると買われやすくなります。このため、2020年の初めには1オンス(約31グラム)=1,500ドルほどだった金の価格が、わずか半年ほどで2,000ドルを超えるまでに上がりました。つまり、30%以上の急上昇です。
各国政府の金融緩和政策。コロナの影響で経済が冷え込んだため、世界の多くの国が経済を立て直そうと「金融緩和」という政策を取りました。これは、銀行の金利を下げて、お金を借りやすくし、世の中に出回るお金の量を増やす政策です。しかし、金利が下がると、銀行に預けたり、国債を買ったりしても大した利息がつきません。そのため、「利息がつかないけれど価値が下がりにくい金」のほうが魅力的に見えてきます。このようにして、多くの人がお金を金に換えるようになった結果、金の価格がさらに上がることになりました。
ロシアによるウクライナ侵攻。2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻したことも金価格の高騰につながりました。戦争が起こると、世界の経済や政治が不安定になります。こうしたときにも、「安全な資産」とされる金が買われやすくなります。実際に、ロシアの侵攻が始まる前には1オンス1,800ドル台だった金が、その後すぐに2,000ドル台にまで上昇しました。また、ロシアは戦争の影響で世界中から経済制裁を受け、ドルが使いづらくなったため、自国の外貨準備として金を買い増す動きが強まりました。この動きは、他の国々、特に新興国の中央銀行にも広がり、金の需要をさらに押し上げました。
需要と供給のバランス。金の価格は、他のモノと同じように「需要」と「供給」のバランスによって決まります。これはとても基本的な考え方です。つまり、金を欲しがる人が多い(需要が多い)ため価格は上昇し続けていると言えます。逆に金がたくさん市場に出回っている(供給が多い)場合は価格は下がる仕組みになっています。
お問い合わせ
買取や販売などまずはご相談ください