天皇陛下御在位30年記念1万円金貨の買取価格




金貨の買取価格 (2025年5月9日時点)
¥316,051
天皇陛下御在位30年記念1万円金貨とは
上皇陛下御在位30年を記念して発行された金貨。平成の時代、日本の象徴として国民とともに歩まれてきた上皇明仁様(当時の天皇陛下)。そのご即位から30年という大きな節目を迎えたことを記念して、2019年(平成31年)2月、「天皇陛下御在位30年記念 1万円金貨」が発行されました。この記念金貨は、上皇陛下のご功績を讃えるとともに、平成という時代への感謝と敬意を形にしたものとして、広く注目を集めました。天皇陛下の在位を祝う記念硬貨は、歴史的な意義と文化的価値をあわせ持ち、コレクターや歴史愛好家にとっても重要な意味を持つアイテムとなっています。
金貨のデザイン

記念金貨の表面には、古来より高貴さと繁栄の象徴とされる鳳凰が力強く描かれており、その周囲には桐と白樺の植物文様が美しく配置されています。白樺は日本の自然を象徴する樹木であり、清らかさや再生のイメージを与えるものです。裏面には、皇室の象徴である十六弁の菊花紋章が中心に据えられ、その威厳と格式が金貨全体に荘厳な印象を与えています。
発行枚数と仕様

この記念金貨は、全てプルーフ貨幣として発行されました。発行枚数は50,000枚。
- 直径: 28.00mm
- 品位: 金1,000(純金)
- 量目: 20.0g
「令和」の幕開けと2019年の主な出来事
2019年は日本にとって歴史的な転換点となる年でもありました。
- 上皇陛下が退位され、皇太子徳仁親王が新たに天皇として即位されました。これに伴い、元号は「平成」から「令和」へと改められ、5月1日より新時代が正式にスタートしました。「令和」は、日本の古典である『万葉集』から初めて引用された元号であり、「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
- 日本で初開催となるラグビーワールドカップが開幕。日本代表は世界の強豪を次々と破り、史上初のベスト8入りを果たしました。試合の熱気と選手たちのひたむきな姿勢に、日本中が感動と歓喜に包まれました。
- 10月には消費税率が8%から10%へと引き上げられ、経済や家庭の支出にも影響が及ぶなど、日常生活にも変化がもたらされました。
時代の節目を刻む一枚
2019年は「平成の終わり」と「令和の始まり」を象徴するような出来事が次々に起こり、歴史に残る年となりました。その中で発行された「御在位30年記念金貨」は、まさに時代の節目を刻む一枚であり、平成という時代の記憶を未来へとつなぐ貴重な存在といえるでしょう。
金価格が高騰している理由
金(ゴールド)は、昔から「安全資産」として知られており、経済が不安定な時や、先行きが見えない時に多くの人が金を購入する傾向があります。ここ数年、金の価格が大きく上がった背景には、以下のいくつかの重要な出来事が関係しています。
インフレ。最近、世界中でインフレへの懸念が強まっています。インフレとは、モノやサービスの価格が全体的に上がり続ける状態のことです。インフレのタイミングで金に投資しておくと、モノの価格と同じように金の価格も上がりやすくなります。つまり、金を持っていることで、自分の資産をインフレによる価値下落から守ることができるのです。最近では、デフレ(モノの価格が下がる状態)にもかかわらず、金相場が上昇するケースも見られています。これは、単にインフレだけでなく、景気の悪化や不安感の高まりが影響しているためです。景気が悪くなると、企業の株価や国の信用が低下し、株や債券の価値が下がることがあります。そのようなとき、リスクの少ない資産として金が選ばれ、多くの人が金を買うため、結果として金の価格が上がるのです。
2020年に世界中で広がった新型コロナウイルスの影響。このウイルスによって、多くの国で経済活動が止まり、人の移動も制限されました。こうした中、株や不動産などの投資に不安を感じた人たちが、「金なら安心」と考えて、こぞって金を買うようになりました。金は、戦争や経済危機など「万が一のとき」に価値を保つと考えられているため、パンデミックのような大きな危機があると買われやすくなります。このため、2020年の初めには1オンス(約31グラム)=1,500ドルほどだった金の価格が、わずか半年ほどで2,000ドルを超えるまでに上がりました。つまり、30%以上の急上昇です。
各国政府の金融緩和政策。コロナの影響で経済が冷え込んだため、世界の多くの国が経済を立て直そうと「金融緩和」という政策を取りました。これは、銀行の金利を下げて、お金を借りやすくし、世の中に出回るお金の量を増やす政策です。しかし、金利が下がると、銀行に預けたり、国債を買ったりしても大した利息がつきません。そのため、「利息がつかないけれど価値が下がりにくい金」のほうが魅力的に見えてきます。このようにして、多くの人がお金を金に換えるようになった結果、金の価格がさらに上がることになりました。
ロシアによるウクライナ侵攻。2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻したことも金価格の高騰につながりました。戦争が起こると、世界の経済や政治が不安定になります。こうしたときにも、「安全な資産」とされる金が買われやすくなります。実際に、ロシアの侵攻が始まる前には1オンス1,800ドル台だった金が、その後すぐに2,000ドル台にまで上昇しました。また、ロシアは戦争の影響で世界中から経済制裁を受け、ドルが使いづらくなったため、自国の外貨準備として金を買い増す動きが強まりました。この動きは、他の国々、特に新興国の中央銀行にも広がり、金の需要をさらに押し上げました。
需要と供給のバランス。金の価格は、他のモノと同じように「需要」と「供給」のバランスによって決まります。これはとても基本的な考え方です。つまり、金を欲しがる人が多い(需要が多い)ため価格は上昇し続けていると言えます。逆に金がたくさん市場に出回っている(供給が多い)場合は価格は下がる仕組みになっています。
過去1ヶ月間 日次金価格推移

過去1ヶ月の金価格は上昇傾向—短期的な下落を経て再び高値へ
4月初旬まではおおむね16,000円〜16,500円前後で推移していましたが、4月第1週には一時的に15,500円台まで下落する場面が見られました。この短期的な値下がりは、国際市場の調整や円高進行などの影響が要因と考えられます。
しかし4月10日以降、金価格は再び上昇基調に転じ、4月中旬には16,800円を超える水準に到達。その後も比較的高値を維持しながら小幅な上下を繰り返し、5月に入ってからはついに17,000円を超え、5月8日には17,400円近くまで上昇する場面が確認されました。
総じて強含みの相場
全体としてこの1ヶ月間、金価格は下落する場面もあったものの、最終的には底堅く推移し、右肩上がりで推移していることがわかります。特に5月初旬の急騰は、国際情勢の不安定さやインフレ懸念、米ドル相場の変動などを背景に、安全資産としての金への需要が再び高まったことが影響しているとみられます。
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