昭和天皇御在位60年10万円金貨(年号61年銘,62年銘あり)2020年11月24日(火)現在

昭和天皇御在位60年10万円金貨(年号61年銘,62年銘あり)2020年11月24日(火)現在
  • 取扱店舗
  • 岐阜店
  • 買取参考価格
  • 1枚 112,122円
  • 備考
  • 10万円金貨は、日本で初めて発行された記念金貨、および初の1万円を超える額面の貨幣であり、かつ第二次世界大戦後初の金貨である。また金貨・銀貨ともに、初めて千円を超える額面の硬貨である。昭和天皇の在位50年の際には100円白銅貨が発行されたのみであったが、これ以降は天皇の即位や在位の節目などを記念する金銀貨がたびたび発行されていく。

    1985年(昭和60年)11月18日、第3次中曽根内閣[1]の大蔵大臣であった竹下登が、昭和天皇の在位60年を祝うために金貨を発行する方針を発表した。この背景には次年度の財源確保のためと、貿易摩擦が深刻であったアメリカから金貨鋳造に使用する大量の金(223t)を購入することでこれを緩和しようとの思惑があった。そのため当局は10万円金貨、1万円銀貨、500円白銅貨を大量に発行することになった。

    特に10万円金貨は1000万枚と発行総額は1兆円にも上った。金貨1枚あたり金を20g使用していたが、当時の素材の価値が1g1900円であり、製造費込みでも半分以下の原価にすぎなかった。従来発行された記念硬貨同様、法定通貨ではあるものの殆どは退蔵され、通貨としては流通しないと見込まれたことから、その差益5500億円が国庫に入る見込みであるとされた。金貨兌換制度が廃止された後の世界では、特に発行限度を絞らず地金価格に連動する市場相場で販売される地金型金貨と、地金価格を大きく上回る価格で販売されるが発行数を絞って希少価値を持たせる収集型金貨が存在するが、いずれも額面は発売価格を下回っており、大量発行され額面価格で市中に引き渡されたこの金貨はいずれの類型にも分類し難いものであった。これは当時の硬貨発行の根拠法である臨時通貨法に基づいて発行された臨時補助貨幣であり、「通貨型金貨」として金融機関で両替という形式で公布されたものであった[2]。

    当時の臨時補助貨幣の額面の上限は500円であったため、1964年(昭和39年)のオリンピック東京大会記念千円銀貨発行の際と同様に、特別法として天皇陛下御在位六十年記念のための十万円及び一万円の臨時補助貨幣の発行に関する法律が制定され、金銀貨発行の根拠とされた。

    それまで近代日本では、天皇の肖像のみならず人物の肖像を硬貨に用いた例がなかったが、10万円金貨のデザインとして、昭和天皇の肖像を用いる図案も最後まで検討された。しかし結局は日本画家平山郁夫による瑞祥画が採用された。金貨は品位.9999 の純金であり、金貨・銀貨はプラスチックのパッケージに入れたまま両替されることとされた。発行日は1986年11月10日とされた。

    金融機関窓口での引き換え以前から話題に上り、金貨・銀貨に対しては抽選券まで発行され、抽選券配布日には人が殺到し一部では抽選券が高値で取引される。この状況を見て、関係筋から追加発行の意向が漏らされ報道された。しかし、引き換え当日は打って変わり、記念貨幣への両替に訪れる人もまばらであった。金貨は最終的に910万枚が市中に出回り、未引換の90万枚については鋳潰された。追加発行について、当初は初発行分と同じ「昭和61年」銘のものを数百万枚発行する案も出たが、結局翌年に「昭和62年」銘の金貨が100万枚発行された。追加発行分の一部はプルーフ貨幣としてプレミアム付き価格で発売され、これは日本初の一般販売向けプルーフ金貨となる。
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