皇太子殿下御成婚記念5万円金貨

皇太子殿下御成婚記念5万円金貨とは

1993年9月9日、皇太子殿下徳仁さまと雅子さまのご成婚を記念して、日本造幣局が発行した額面5万円の金貨です。
この金貨は、1994年に開催された世界造幣局長会議のイベントで行われたMDCコイン・コンペティションで「記念貨幣(金貨)」カテゴリーにおいて、技術的に最も優れたた貨幣賞を受賞しました。技術の高さを世界に示す結果となりました。

2種類の金貨と発行枚数

この記念金貨も、過去に発行された金貨と同様に、ミントステイトとプルーフ加工の2種類があります。
ミントステイトが190万枚、プルーフが10万枚発行されました。
それぞれ保存用のケースやブリスターパックに収められて販売されました。

         ミントステイト(MS):190万枚

         プルーフ(Proof):10万枚

デザインの特徴

デザインは、造幣局工芸官と著名な画家である平山郁夫氏によって手掛けられました。 デザインには、和歌にちなんだ平和と長寿の象徴である二羽の鶴と、菊花紋章と皇太子の御印・梓の葉がデザインされています。

金貨の詳細

金貨の直径は27mmで、金の純度は1,000(純金)です。重さは18gとなっています。
天皇陛下御即位記念10万円金貨と比較すると、直径で6m小さく、重さも12g軽い仕様となっています。

日本で唯一の5万円金貨

皇太子殿下御成婚記念金貨は、日本で唯一の額面5万円の金貨となっています。この額面設定には、不況の中、高価な商品が売れにくい背景を反映し、記念金貨の価格を下げることで、より多くの国民が記念金貨を購入できるようにして、国民的な祝賀行事にさせたいという政府の思いがありました。

まとめ

皇太子殿下御成婚記念5万円金貨は、その発行から現在に至るまで、貨幣収集家はもちろん、多くの人々にとって特別な意味を持つ金貨となっており、その時代の背景、技術、そして文化の融合をする象徴的なアイテムとして、今後も長く記憶されていくでしょう。

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