天皇陛下御在位20年記念1万円金貨の買取価格

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天皇陛下御在位20年記念1万円金貨とは

2009年(平成21年)11月、現・上皇陛下である明仁様がご即位から20年を迎えられたことを記念して発行された金貨です。この記念金貨は、平成という時代を象徴する重要な節目を祝うとともに、天皇陛下の長きにわたるご在位への敬意を込めたものです。

2009年の主な出来事

この金貨が発行された2009年は、日本国内外で大きな出来事がいくつも起こった年でもあります。

  • 8月30日に実施された第45回衆議院議員総選挙では、民主党が官僚主導の政治打破を掲げて大勝し、長らく続いた自民党政権が幕を閉じるといった大きな転換点となりました。
  • 国民が参加する新たな司法制度として「裁判員制度」がこの年より始まり、司法のあり方にも変革が生じました。
  • 世界情勢に目を向けると、アメリカの自動車業界を代表するビッグスリーのうち、クライスラーとゼネラル・モーターズ(GM)が相次いで経営破綻し、連邦破産法11条の適用を申請。世界的な経済不況の深刻さが浮き彫りになりました。

金貨のデザインと特徴

                              

この記念金貨のデザインは、日本文化や皇室の象徴を丁寧に表現したものとなっています。

表面

  • 神聖で縁起の良い存在とされる「鳳凰(ほうおう)」と「瑞雲(ずいうん)」が描かれ、その背景には皇居を象徴する「二重橋」が配されています。


裏面

  • 皇室の象徴である「菊花紋章」が刻まれており、格式高く荘厳な印象を与える仕上がりです。

発行枚数と仕様

この記念金貨は、全てプルーフ貨幣として発行されました。発行枚数は10万枚、現在も多くのコレクターの関心を集めています。

  • 直径: 28.00mm
  • 品位: 金1,000(純金)
  • 量目: 20.0g

金価格が高騰している理由

金(ゴールド)は、昔から「安全資産」として知られており、経済が不安定な時や、先行きが見えない時に多くの人が金を購入する傾向があります。ここ数年、金の価格が大きく上がった背景には、以下のいくつかの重要な出来事が関係しています。

  • 2020年に世界中で広がった新型コロナウイルスの影響。このウイルスによって、多くの国で経済活動が止まり、人の移動も制限されました。こうした中、株や不動産などの投資に不安を感じた人たちが、「金なら安心」と考えて、こぞって金を買うようになりました。金は、戦争や経済危機など「万が一のとき」に価値を保つと考えられているため、パンデミックのような大きな危機があると買われやすくなります。このため、2020年の初めには1オンス(約31グラム)=1,500ドルほどだった金の価格が、わずか半年ほどで2,000ドルを超えるまでに上がりました。つまり、30%以上の急上昇です。
  • 各国政府の金融緩和政策。コロナの影響で経済が冷え込んだため、世界の多くの国が経済を立て直そうと「金融緩和」という政策を取りました。これは、銀行の金利を下げて、お金を借りやすくし、世の中に出回るお金の量を増やす政策です。しかし、金利が下がると、銀行に預けたり、国債を買ったりしても大した利息がつきません。そのため、「利息がつかないけれど価値が下がりにくい金」のほうが魅力的に見えてきます。このようにして、多くの人がお金を金に換えるようになった結果、金の価格がさらに上がることになりました。
  • ロシアによるウクライナ侵攻。2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻したことも金価格の高騰につながりました。戦争が起こると、世界の経済や政治が不安定になります。こうしたときにも、「安全な資産」とされる金が買われやすくなります。実際に、ロシアの侵攻が始まる前には1オンス1,800ドル台だった金が、その後すぐに2,000ドル台にまで上昇しました。また、ロシアは戦争の影響で世界中から経済制裁を受け、ドルが使いづらくなったため、自国の外貨準備として金を買い増す動きが強まりました。この動きは、他の国々、特に新興国の中央銀行にも広がり、金の需要をさらに押し上げました。
  • 需要と供給のバランス。金の価格は、他のモノと同じように「需要」と「供給」のバランスによって決まります。これはとても基本的な考え方です。つまり、金を欲しがる人が多い(需要が多い)ため価格は上昇し続けていると言えます。逆に金がたくさん市場に出回っている(供給が多い)場合は価格は下がる仕組みになっています。
  • インフレ。最近、世界中でインフレへの懸念が強まっています。インフレとは、モノやサービスの価格が全体的に上がり続ける状態のことです。インフレのタイミングで金に投資しておくと、モノの価格と同じように金の価格も上がりやすくなります。つまり、金を持っていることで、自分の資産をインフレによる価値下落から守ることができるのです。最近では、デフレ(モノの価格が下がる状態)にもかかわらず、金相場が上昇するケースも見られています。これは、単にインフレだけでなく、景気の悪化不安感の高まりが影響しているためです。景気が悪くなると、企業の株価や国の信用が低下し、株や債券の価値が下がることがあります。そのようなとき、リスクの少ない資産として金が選ばれ、多くの人が金を買うため、結果として金の価格が上がるのです。

まとめ

天皇陛下御在位20年記念1万円金貨は、国民と共に歩んできた上皇陛下の在位をたたえ、未来への希望を象徴するものとして位置づけられ、美しいデザインは、平成時代の記憶を継承する文化財のひとつとして、今なお多くの人に大切にされています。

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